とと姉ちゃん|あなたの暮らしのモデル雑誌の凄い執筆陣!川端康成

 

朝ドラ『とと姉ちゃん』は、ヒロインの小橋常子(高畑充希)ら

小橋家の三姉妹が、苦労を重ねながらも大ヒット雑誌「あなたの暮らし」

刊行する物語です。

 

そのモデルとなったのは、大橋鎭子がふたりの妹と花森安治と刊行した

「暮らしの手帖」です。

 

この「暮らしの手帖」は戦後の混乱期に発売されたにも関わらず、

様々なアイデアと斬新な企画で大ヒットした総合生活雑誌です。

 

特に常に消費者側の立場でおこなった商品テストなどの企画は、

読者からも多大な支持を集めて同誌が大ヒットする原動力にもなりました。

 

と、同時に「暮らしの手帖」のさらなる魅力のひとつが豪華執筆陣でした。

 

コンテンツ

あなたの暮らしのモデル雑誌の凄い執筆陣!川端康成

 

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「あなたの暮らし」のモデル雑誌の「暮らしの手帖」には、

様々な著名人たちが執筆しています。

 

中でも凄いのは、創刊号に執筆した川端康成です。

 

川端康成

(川端康成)

 

川端康成といえば、「伊豆の踊子」「雪国」などの名作で日本の近代文学の

頂点に立つ作家として知られているばかりか、日本人初となるノーベル賞も

受賞しています。

 

そんな大作家が、当時は創刊されたばかりの無名雑誌だった

「暮らしの手帖」に執筆しているのは不思議ですね~

 

実は大橋鎭子は日本読書新聞時代に、川端康成の原稿を依頼するという

大役を務めたことがあったのです。

 

鎭子の人柄が買われた人選でしたが、川端も鎭子の人柄を気に入って

その後も大変可愛がったといいます。

 

そんな縁もあって、既に一流作家としての地位を固めていた川端康成は

創刊号に「足袋」という短編小説を執筆してくれたのです。

 

ドラマの第1話で出版社で高畑充希さん演じる常子が「川端先生」の原稿について、

部下とやりとりをしていましたが、恐らく「川端先生」とは川端康成でしょう。

 

そして「川端康成も書いている」ということで、「暮らしの手帖」は

その後も様々な著名人が執筆を引き受けるようになります。

 

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「暗夜行路」の志賀直哉、「敦煌」の井上靖、俳人の中村汀女

版画家の棟方志功など錚々たる顔ぶれが執筆しています。

 

それ以外でも元皇族で35歳の若さで早逝した東久邇宮成子

女優の笠置シヅ子、朝ドラ「花子とアン」のヒロインのモデルとなった

村岡花子らも、黎明期の「暮らしの手帖」に寄稿しています。

 

いや~村岡花子は前回の朝ドラのモデルの広岡浅子とも関わりがありましたが、

今回の朝ドラのモデルの大橋鎭子とも関わりがあったのですね~

 

「あさが来た」では実現しなかった「花子とアン」の吉高由里子さんの出演ですが、

「とと姉ちゃん」ではあるのでしょうか?

 

話しはそれてしまいましたが、このような数々の著名人たちが創刊間もない

「暮らしの手帖」へ執筆したことは、やはり大橋鎭子の人柄と無関係では

なさそうですね~

 

実際に鎭子は大家として知られた志賀直哉にも、ずいぶんと可愛がられたと

語っています。

 

志賀直哉

(志賀直哉)

 

その甲斐あって、「暮らしの手帖」の良質な内容が評価され、

後に菊池寛賞を受賞することになります。

 

前向きで行動的、そして優しさに溢れて思いやりもあった大橋鎭子。

 

非常に魅力的だった鎭子をモデルとしているヒロインの小橋常子ですが、

どのように成長していくかは今から楽しみですね~

 

鎭子にも負けないくらいのキャラクターとなってほしいですし、

その活躍も期待ですね♪

 

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